~二つの仏教・浄土仏教と聖道仏教の違い~
禅宗の仙厓(せんがい)
日本で一番多い宗派は浄土真宗だそうですが、浄土真宗と浄土宗って兄弟みたいなものなの?
とか、同じ仏教なのになんで浄土真宗とか天台宗とか禅宗とかあるの?
と思われたことがある方も少なくないと思います。
このブログでは、浄土真宗をはじめとした、浄土仏教と、天台宗、真言宗、禅宗などの聖道仏教の違いについて書いています。
同じ仏教でも、浄土仏教と聖道仏教では大きく違う点があるのですよ。
つまり、
浄土仏教(浄土真宗・浄土宗など)では煩悩あるがままで救われますが、
聖道仏教(天台宗、真言宗、禅宗など)では煩悩を、何とかしなければなりません。
たとえば聖道仏教の仙厓(せんがい)という人には次のような話があります。
九州博多、聖福寺の和尚、仙厓は、近代禅宗の高僧として有名である。この仙厓が、ある冬の日、寒そうに橋の下で、震えている乞食を眺めてかわいそうに思い、自分の着ているものを一枚脱いで投げ与えた。乞食はそれを受けてすぐに着たが、何の言葉もない。
そこで仙厓、
「どうだ、それで少しは暖かくなったか」
と声をかけると、乞食キッ、と仙厓をにらんで、
「当たり前だ、着ない前より暖かいのに決まっている。おまえさんこそ喜べよ、俺はごらんのとおり裸一貫、施したいと思っても意に添わぬ。与えられる者よりも、与えることのできる身分を喜べよ」
と諭され、生涯の戒めとしたといいます。
お礼を求める心、これは煩悩ですよね。
仏教では、布施をした時、このお礼を求める心をなくすようにと教えられています。
これを三輪空の実践といいます。
そのことについては、次回に書きたいと思います。