~二つの仏教・浄土仏教と聖道仏教の違い~
浄土宗と浄土真宗
仏教は釈尊(お釈迦さま・ブッダ)が説かれたものですが、同じ仏教と
いいましてもいろいろ宗派があります。
前回、特に浄土真宗と浄土宗の違いについて書いていました。
今回はそのつづきです。
浄土宗の開祖、法然上人
浄土真宗の開祖、親鸞聖人
親鸞聖人の先生が法然上人です。
ですから親鸞聖人と法然上人とは同じことを教えていかれました。
では、なぜ浄土真宗と浄土宗と分かれているのでしょう。
まず法然上人には、380余人というたくさんのお弟子がおられました。
そして法然上人がなくなられたあと、同じ浄土宗でも派が分かれたのです。
善恵房証空・・・・西山派
聖光房弁長・・・・鎮西派
覚明房長西・・・・九品寺派
隆寛律師・・・・・長楽寺派
ところが、実はこの流れは正しく法然上人の教えを引き継がなかったのです。
このことを御文章二帖目十五通(九品長楽寺)には次のように書かれています。
そもそも、日本において浄土宗の家家をたてて西山(せいざん)・鎮西(ちんぜい)・
九品(くほん)・長楽寺とて、そのほかあまたにわかれたり。
これすなはち法然聖人のすすめたまふところの義は一途なりといへども、
あるいは聖道門(しょうどうもん)にてありし人人の、聖人(源空)へまゐりて
浄土の法門を聴聞したまふに、うつくしくその理耳にとどまらざるによりて、
わが本宗のこころをいまだすてやらずして、かへりてそれを浄土宗にひきいれんと
せしによりて、その不同これあり。
※ちなみに親鸞会発行の御文章は、文字がおおきく、カタカナでなくひらがなで
書かれてるので、とても読みやすいですよ。
5帖80通全部のっていますしね。
このように、法然上人からいつも聞かせて頂いておりながら、
うつくしく(いわゆる正しく)耳にとどまらなかった、
ということなんですね。
唯一正当に法然上人の流れを汲まれたのが親鸞聖人だったわけですね。
ですから、親鸞聖人も浄土真宗を開かれたのは法然上人だというお気持ち
だったのです。
そのことは親鸞聖人のかかれた正信偈の中にも
法然上人は「真宗の教証を片州に興された」と書かれてあります。
片州とは日本のことですが、法然上人はこの日本に浄土真宗の教えを起こされた、
といわれているのです。
しかし、親鸞聖人があまりにも偉大な方であるため、今日では皆、浄土真宗の開祖は
親鸞聖人といわれているのです。
浄土宗の各宗派では、法然上人が開祖とはいっていますが、
法然上人の教えとは違うものになってしまったのですね。
そこで、現在、浄土宗と浄土真宗は違う宗派になったというわけです。
ちょっとややこしかったかもしれませんが、お分かりになっていただけた
でしょうか?
もちろん諸説ありますが、今回はその一つを紹介させて頂きました。